部下の業務報告がLINEで笑える

昔と比べて大きく変わったことを数えればきりがないが、ここ最近特に問題だと感じることは「部下からの連絡がLINEで送られてくること」ただ一つです。以前からSNSや無料メールアプリを使って連絡が送られてくることはあったのですが、ここ最近は重要な業務連絡ですらこれらの方法で送られてくるようになってしまい、個人的には甚だ疑問を感じています。

今、スマートフォンの普及率は非常に高い水準に達していて、世のほとんどの人がスマートフォンを使って生活をしています。当然ながら、未だにガラケーを愛用している人もいるわけですが、そういった人でも「仕事用」として会社からスマートフォンが支給されている状況も珍しくなくなってきました。本音を言ってしまえば、「これ以上面倒臭い状態になって欲しくない」と思っているものの、「便利なツール」としてだけならばまったく同感です。

これまでならば、電話を掛けるにしろメールを送るにしろ、「相手が着信を把握しているのかどうかが分からない状態」でした。電話は応答されなければ気づいているかどうかが分からず、メールに関しては返信が来ない限りはその判断ができない状況でした。ところが、LINEのようなメールアプリが台頭してきたことによって、「内容を確認した」という事実が客観的に認識できるようになったことは大きな変化です。

最近はビジネスシーンにおいても深く浸透してきたツールですが、「グループ会議」を行う場合にも重宝します。複数人の相手に対して簡単に発言することができ、その発言を誰が見たのかを確認することもできます。しかもその方法が返答や相槌などによるものではなく、「既読」という形で明らかに察知できてしまうのですから、これほど便利なものはないと思ってしまっても致し方ありません。

しかし、どうしても納得することができないことは、「重要な連絡が電子化されてしまっている状況」です。今回話題に挙げている「業務連絡がLINEで来た」と言うこともそうですが、本来ならば直接会って口頭、もしくは書面にて伝達するべき内容だという風に認識している者にとっては、この状況は悪い方向に進んでしまっているのではないかと危惧せざるを得ません。

企業内、部署内でのみそういったやり取りがまかり通っているのであればまだしも、その状況に対して違和感を感じないような世代が会社の中枢を担うような状況になったとき、「取引席への連絡がLINE」になってしまうのではないかと不安で仕方がありません。